既存債務対策のまず1つ目は、経営に寄与していない資産の売却です。
これによって会社から流れ出ていたキャッシュを会社に留めるまたは入れるのです。
これは直接的な借入の見直しではありませんが、手元資金を潤沢にすることによって、見直しをする際の交渉材料にするのです。
そして、これは会社側だけで取り組める財務対策です。なので、決定できれば迅速に結果につながります。
経営に活かされていない資産を処分して財務体質の改善を図りましょう。
もちろん、当たり前のことですが、現在のように株価が大きく下落している株式の売却を真っ先にしてくださいと勧めているわけではありません。
そうではなく、経営に寄与していない固定資産があればその整理をしてください。
そして、少しでも税金を支払うのが惜しいと思う経営者の方に見られるのですが、節税効果がある積立タイプの保険も見直しの対象になります。
ただし、経営者の健康面での心配がないという条件がつきますが・・・
もちろん、生命保険が資金圧縮繰りに影響を与えていなければ問題はありません。
ただ、間違っても、お金を借りて生命保険の保険料を支払うということがないように。
これだと節税にもなっていないばかりだけでなく、資金効率をものすごく悪くしています。
資金繰り表を作成してみると分かりますよ。