コロナ対応融資の賢い使い方(8) 既存債務対策その2 短期継続融資の活用 

2020.05.14

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既存債務対策の2つ目は、いわゆる「短期継続融資」の活用です

この融資は期中の元金返済が不要になります。

このことをお伝えすると経営者には、

「元本返済が不要?そんなものなんかあるわけない」

という方もおられるのですが、現実にあります。

「当座貸越」や「手形貸付」というかたちの融資が短期継続融資にあたります。

ここでは当座貸越を説明しましょう、

例えば、3000万円を期間1年の当座貸越を設定したとたら、

3000万円はあくまで枠でしかなく、使わなければ利息を支払う必要もありません。

そして、その3000万円の枠内で出し入れをして、1年たったらその際借入残高があれば精算するというかたちになります。

そして、再度1年続けるかどうかという判断を銀行がするということになります。

そして、当座貸越や短期継続融資を使う際に多くの経営者が懸念されるのが「会社の状態が悪くなると一括返済を求められるのではないか?」ということです。

答えから言うと、そのようなことは原則的にはないので心配無用です。

段階的に条件が悪くなったり、枠が小さくなったりして、なくなるというのが通常です。

つまり、財務状況を維持しておくことが大切になります。

ではこの当座貸越や短期継続融資をどのように使うのかというと、既存の融資の債務圧縮を図り、借入を1本化していく時に必要になるのです。

具体的には売上を上げるための仕入れ・支払い・回収の経常的な活動(運転資金)に関しては当座貸越や短期継続融資を活用するというものです。

この運転資金を目的に借りている長期借入金の一部を当座貸越や短期継続融資に切り替え、残った長期借入金を1本化することで、債務圧縮並びに元本返済額の削減に寄与し、資金繰りが大幅に改善されることになるのです。

ただしこの当座貸越や短期継続融資も全ての企業で使えるわけではないという事に注意が必要です。

ご自身で行うことも可能ですが、専門家のアドレスを受けながら行った方がスムーズにいくだけではなく、適切な状態にできると思います。

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About Post Author

NAGASE YOSHIYUKI

財務コンサルタント。 ビジョン「1000年繁栄し続ける企業への変容するようサポートする」 ミッション「ご縁をいただいた会社、社長、従業員の成長、発展、成功、繁栄への道を共に歩む社外の一番のパートナー」
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