一部上場の会社でも粉飾が見つかるが、上場していない中小企業は・・・

2022.02.04

東京商工リサーチの記事によると、東証一部上場のグレイステクノロジーが

上場廃止になる見込みだそうです。

https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20220127_01.html

 

理由は、期限である1月27日までに、金融商品取引法で義務付けられている

4半期報告書が提出できないので上場廃止基準に抵触したためだそうです。

記事によれば、

『東証1部に鞍替えした2018年8月以前から架空売上を計上し、架空金額は期を追って上昇。暫定値ながら2016年3月期では129万円だった架空売上が、2021年3月期には売上高18億1225万円の半分以上の9億9428万円に達した。』と

あります。

ということは、1部に鞍替え前に既に架空売上を計上していて、2021年3月期に

は半分以上の架空売上を計上しないと辻褄が合わない程度まで粉飾を繰り返して

いたということです。

もちろん、監査を受けているはずの、一部上場企業がこのレベルまで粉飾が行われていた、ということは大問題です。

しかし、監査義務がない中小企業はどうでしょうか?

辻褄が合わない程度まで粉飾していれたら企業継続は殆ど不可能になるのですが、コンサルティングをしている感じだと、意図的かどうかは別として、殆どの会社に粉飾が見つかります。

何を言いたいのかといいますと、決算書を見ないで経営判断することは論外ですが、決算書だけを根拠に経営判断して大丈夫ですか?ということです。

経営判断は、適切な会計情報としての決算書に基づかないと、適切にできないということが言いたいのです。

御社は適切な会計情報を持っていますか?