ゾンビ企業の割合は上昇して12%を超えている

2023.02.09

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今回は帝国データバンクの記事からです。
「ゾンビ企業」の現状分析(2022年11月末時点の
最新動向)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230104.html

細かな内容についてはレポートを読んでもらうとし
まして、
ポイントは、ゾンビ企業の社数、比率が2021年よりも
増加しているということです。
※ゾンビ企業の定義は、国際決済銀行(BIS)が定める「ゾンビ
企業」の基準に準拠

ゾンビ企業の8割がコロナ融資を受けているとあります。
その会社が融資を受けるタイミングでどのような状況にあった
かは分かりませんが、ここからも、コロナ融資が通常の状況なら
融資を受けられるような状況にない会社にも出ていたことが分か
ります。

また、今後の返済見通しについては、20.5%が返済に不安
があると答えています。
あくまでアンケート調査なので、本当のことを答えているとは
到底考えられませんが、ゾンビ企業に該当しつつ8割が大丈夫
と答えていることには疑問があります。

現場で財務支援をしている人間からすると、ゾンビ企業の定義
に該当しないような会社でも返済が条件通りにはできそうにな
い方が普通という感じなので、条件通り返済できると答えてい
る「その姿勢が問題だ」と感じます。

とはいっても、ゾンビ企業に対して支援しなくていいと思って
いるのではありません。
分析データが示しているように、有利子負債の月商倍率は前年
よりも悪化しています。
つまり、そのままの状態で状況が改善することはなく悪くなる
だけなのです。

ただ、このような会社に短絡的に資金注入しても、ざるで水を
すくうように効果がないので、『行政や金融機関はそれぞれの
中身や将来性をしっかり見極め、正常化へ向けたサポートを行
っていくことが重要』とレポートが言うのは正論ではあります
が、言うのは簡単ですが、現実は困難極まります。

そもそも、そんなことができる能力を行政や金融機関が持って
いるのか?ということは疑問ですし、会社も受けるだの能力が
あるのか?という問題があります。
改善は会社が主体的にやらなければ効果がありませんから。

文句を言いたいのではなく、現場で関与していると、想像以上
に手間がかかるのです。

そして何度も言っていることですが、もう2度とコロナ融資の
ような「何でもあり」の支援はありません。
今後支援を受けるには事業計画が必須になっています。
書ける会社は殆どありません。そのことにまずは気づいてもら
うことが今年の私の課題なのでしょう。

さて、以前から企画していた保険募集人向けのものですが、
それを実施する前に、事業再構築補助金の話を聞きたいと
いう声を頂きましたので、先ほどの課題への取り組みの一環
として、第9回の募集が始まったこのタイミングで、
法人白地開拓のための事業再構築補助金のセミナーをします。
4時間で白地開拓のためのテクニックをお伝えします。

法人保険に今年は本気で取り組みたいと思う方は是非とも参加
してください。
「4時間で法人開拓ができるようになる事業再構築補助金セミナー」
https://resast.jp/events/788145

 

About Post Author

NAGASE YOSHIYUKI

財務コンサルタント。 ビジョン「1000年繁栄し続ける企業への変容するようサポートする」 ミッション「ご縁をいただいた会社、社長、従業員の成長、発展、成功、繁栄への道を共に歩む社外の一番のパートナー」
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