補助金をもらうことで会社が悪くなる

2023.02.15

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1月に引いた風邪がやっとぬけてきて、少しは
身体が軽くなってきました。
ただ、新年になってから全くジムに行けてないです^^

さて、事業再構築補助金のHPに2022年12月28日づけ
の新着情報に
「個別事業者に対する交付決定の一部取り消しと返還命令について」
というのが出ています。

このタイミングだと第1回で採択された事業者でしょう。

処分が以下の通りです。
「当該事業者に対し、・・・交付決定の一部を取り消すとともに、補助
金の一部返還、及び加算金を請求する措置を講じましたので公表します」

スタートしたときから不正受給の可能性は示唆されてましたが、
今年はこのような例がゴロゴロ出てくるのでしょうね。

私が知っている金額の大きな会社は調査に行くと交付決定段階で

いわれているようですから。

ただ、今回のテーマは不正受給はいけませんよ。見つかりますよ。
ということを言いたいワケではありません。

言いたいことは、「計画性のない補助金は資金繰りを悪くする」
ということです。

補助金のことを給付金と勘違いしている人もまだいて、書類
を出せばもらえるように思っている社長にもまだ会います。

補助金は、その内容によって異なりますが、まず何らかの投資を
する必要があります。
その投資の中で補助金の補助対象経費になっているものの一部が
補助されるという仕組みです。

100%補助されるものはなく、多くのケースで3分の2で、
稀に5分の4というものもあります。

なので、投資のすべてに対して補助されるわけではないし、支出
してから補助金が入金されるまでに時間がかかります。
特に、金額が大きければ大きいほど時間がかかる傾向があります。

ということは、例えば、事業再構築補助金のように4000万円の
補助金を受給しようと思ったら6000万円以上の投資が必要
になるわけです。
そして、この4000万円が入金されるのは出してから半年以上
先になるのがザラです。

資金的に余裕な会社でも、大きな投資を借入なく賄うのは、
難しいですし、余裕のない会社にとっては害しかありません。
しかも投資なので将来回収できるかも分かりません。
コンサルティングの相談を受ける会社で補助金をもらっている
会社って傾向あります。

さらに悪いことに、「せっかく補助金が貰えるのだから」と
必要のない高性能の機械を購入する傾向が強いので、ますます
資金繰りを悪くします。

こういう事をいう、所謂専門家が少なすぎます。

商売だから仕方が無いと言ってしまえばそれまでですが、
「誰の為の補助金なのでしょうか?」

何が言いたいのかというと、補助金を有効活用できている会社は
少なく、有効活用するためには社長に計画性が必要ということ
です。

そんなに、資金繰りを破綻させかねない補助金って、不正まで
もらうほど魅力的なモノでしょうか?

About Post Author

NAGASE YOSHIYUKI

財務コンサルタント。 ビジョン「1000年繁栄し続ける企業への変容するようサポートする」 ミッション「ご縁をいただいた会社、社長、従業員の成長、発展、成功、繁栄への道を共に歩む社外の一番のパートナー」
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