あっという間に3月です。
世間は確定申告の季節ですね。
さて、最近相談の傾向が変わってきたような感じ
がしています。
以前は業歴の長い会社さんからの相談が殆どで
したが、会社を作って5期経っていない会社から
の相談を受けることが増えてきました。
財務体質が非常に悪化しているので、打てる手は
殆ど限られているのですが、でも売上を上げに行
ってしまっていて泥沼化というのが共通していま
す。
さて、財務体質について東京商工リサーチが少し前の
記事ですが、データをだしています。
「ゼロ・ゼロ融資後」倒産 1月は48件、前年同月の6倍に増加
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20230208_02.html
ゼロゼロ融資を利用した会社の倒産件数は、48件と2022年1月期
に比べて実に500%増(間違いではないですよ)になっていて、
この借入が資金ショートの原因をつくっています。
もちろん、ゼロゼロ融資が、空前の倒産しない状況を作りだした
というのは以前にも書きました。
しかし、コロナ禍が長引くなかで、業績回復が進まなかった会社
が殆どです。
進まなかったこと自体よりも、いざ返済がはじまったらどうする
のか?ということを何も考えておらず、ただ借入を増やしたこと
が問題を大きくしたのです。
ゼロゼロ融資が始まった当時から、
「計画的な借入をしないと後で大変なことになる。」
再三伝えていましたが、悲しいことに耳を貸してくれる社長は皆
無でした。
「借りられるならできるだけ多く」
「お金があれば何とでもなる」
としか言われませんでした。
それまで計画的に事業をしていない会社ほど、時間が経つにつれて、
財務が酷い状況になっていきました。
そして、始めてから間もない会社はというと・・・
当然財務体質は弱いので、借入依存に一気にになってしまいます。
そうなると、財務についての知見がない会社の財務状況は壊滅的
モノになるしかなかったのです。
ただ、預金残高があるこれに乗じて・・・(以下は今回はやめて
おきましょう。)
というわけで、最近業歴の浅い会社さんの相談が増えているのは
自然なことだと感じています。
今後夏頃からはコロナ特別貸付の元金返済が殆どの会社で始まり
ます。
そして、利子補給期間の3年が過ぎて、切れる会社もドンドン増
えていきます。
元金返済も利子も返済していなかったので、借入負担を感じてい
なかった会社に、一気に返済開始がのしかかってきます。
リスケだけで会社を良くすることはできません。
そして、財務状況の悪い会社に新規の資金をただ入れても、ザル
で水をすくうように、全く効果が無いモノになります。
資金効果を最大化するためには検証が必須になります。
ただ、良かった悪かったでは意味がないのです。
会社の状況が悪いからこそ、計画策定が必要になるのです。
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