コロナ禍に創業して倒産した会社の平均業歴は・・・・1.8年

2023.04.01

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今回は帝国データバンクの分析記事からです。
「コロナ禍に「創業」、目立つ短命倒産 平均業歴は1.8年」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbed1fec20c82e29420193e232b0ef31f83f7d0b

この調査記事によると、
『コロナ禍に「創業」した新興企業の倒産が急増している。
国内で新型コロナウイルスの感染拡大した2020年2月以降に
創業した新興企業の倒産は、累計で294件発生した。

このうち、2月までの2022年度累計は220件発生し、21年度
(67件)から3倍超に急増した。20年2月以降の倒産件数累計
(約2万600件)では約1.4%の割合にとどまるものの、コロナ
禍に創業した業歴の浅いアーリーステージ段階の企業で倒産が
増加している。平均業歴は1.8年にとどまり、創業から2年未満
で事業を終える「短命」倒産が多かった。』

とあります。
会社1.8年、2年持たなかったという数字を聴いてどう感じ
ますか?

以前メルマガにも書いたとおり、最近の僕の相談傾向と合って
いて、業歴の短い会社の財務状況の悪さが一般的なものである
ことを意味していると思います。

一般的に、会社が短命で終わってしまう理由は、
例えば
①マーケットニーズに合わなかった。
②競合他社が思いのほか強力だった。
③組織不全だった。
とか考えられます。

しかし、一番決定的なのは、
④資金が尽きることではないでしょうか。

会社は赤字でも債務超過でもつぶれません。
しかし、キャッシュが尽きたら会社は黒字でも潰れます。

しかし、創業者に十分な資産があれば別ですが、創業した
ての会社には、十分な財務基盤がありません。
なので、見通しが少し狂うと一気に資金不足になってしま
います。

ところが、起業家だけではないのですが、事業の見通しを
数字にして考えることをほとんどしません。
しても、夢物語のようなもので、根拠があるレベルにはな
っていません。

もちろん、創業期なので、どうなるか?という見通しは難
しいことはあります。
ただ、コロナ禍ですよ。
ソーシャルディスタンスが続くのは見通せるはずですし、
そうならば自社はどうなるのか?ぐらいは分かったはず
です。

つまり、いつものことになりますが、事業計画書の作成
が必要なのです。
見通せないからこそ作る必要があるのです。

この倒産した会社の何社が事業計画書を作成したのかわ
かりませんが、たぶん殆ど作成していないでしょう。

後から分かったのでは遅いということはここにもあり
ます。

 

About Post Author

NAGASE YOSHIYUKI

財務コンサルタント。 ビジョン「1000年繁栄し続ける企業への変容するようサポートする」 ミッション「ご縁をいただいた会社、社長、従業員の成長、発展、成功、繁栄への道を共に歩む社外の一番のパートナー」
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