第19回 2025年2月 – 起業家の「命運」を分ける覚悟の違い』
を配信しました。
このメルマガを書くきっかけは、ある若い起業家から相談を受けたからです、
「参入障壁が低く、需要も確実にある分野なので、300万円あれば十分だと思うんです」
私は、思わずため息をつかずにはいられませんでした。
なぜなら、この「参入障壁が低い」という言葉こそが、
2025年の今、最も危険な罠となっているからです。
──── 衝撃の最新データ ────
2025年1月、企業倒産件数が840件を記録。11年ぶりの高水準です。
その76.9%が負債1億円未満の小規模企業。
つまり、私たちと同じような「小さな起業家」なのです。
特に注目すべきは、「参入障壁が低い」と言われる分野での倒産急増:
・老人福祉事業 ・不動産仲介 ・美容室 ・放課後等デイサービス
これらに共通するのは、「始めやすそう」という甘い認識です。
──── 破滅への3ステップ ────
典型的な破綻パターンはこうです:
Step1:「需要がある」「始めやすい」と判断
Step2:最小限の資金で開業を決意
Step3:予想外の支出と売上の伸び悩みで資金ショート
特に致命的なのは、「参入のしやすさ」が「競争の激しさ」を意味することへの無理解です。
──── では、どうすべきか? ────
ここで重要なのは、「夢を諦める」ことではありません。
必要なのは「現実を直視する勇気」です。
具体的には:
・売上予測は最低限に見積もる
・経費は1.2倍で計算
・準備資金は計画の1.5倍を用意
・黒字化までの期間を長めに設定
──── あなたへのメッセージ ────
起業は、確かに夢への第一歩です。
しかし、2025年の今、その一歩を誤れば、 取り返しのつかない結果となりかねません。
この記事を読んでいるあなたは、 すでに多くの起業家より一歩先を行っています。
なぜなら、リスクを知ろうとする姿勢があるからです。
その慎重さこそが、 今の時代、最も必要とされる起業家のマインドなのです。