普段中小企業の社長と財務について話をしていると感じることがあります。
それは、そもそも決算書のことをご存じないということです。
予め断っておきますが、このことは社長が決算書を読み解けなければならないということを言いたいのではありません。
社長は財務に詳しくなりたくて起業しているわけではなく、ほとんどの創業社長はその商品なりサービスなりを世の中の多くの人に届けたくて起業しているのですから、初期段階において決算書に詳しくないのはある意味当然のことだと思っています。
そうではなく、私が言いたいのは、社長が会社が現在どのような状態にあるのかを客観的に把握せずに、会社経営をしている状況は良くないということが言いたいのです。
そして、多くの経営者の方が自分の感覚と税理士さんが作ってくる決算書の数字がなんとなく違うということを感じています。
そのように感じていながらも、それがどういう訳なのかということを税理士さんに聞くこともなく、そんなものかと思いながら経営しているのではないのでしょうか?
そして多くの場合、決算書は毎年決算に合わせて税務申告のためだけに作成されることになっているのではないでしょうか?
今回から、
何故決算書の数字と経営者の感覚とが違うのか。
決算書とはどういうものか?
経営者として決算書で押さえておくべきことは何か?
などを書いていきたいと思います。