「財務の見える化」こそが収益満開経営の第一歩です。
最近、企業の決算書を分析していて気づくことがあります。
利益の出ていない会社ほど、銀行口座の数が異常に多いのです。
特に業歴の長い会社では、店舗経営でもないのに10個以上の口座を持つケースが珍しくありません。
しかし、これは単なる偶然ではありません。
企業活動を続ける中で:
こうして「知らず知らずのうちに」口座が増えていきます。
しかし、ここに大きな問題があります。
『礼記』にある「入りを量りて出を制す」という経営の基本原則が、口座分散により
実行不可能になってしまうのです。
銀行口座が分散していると:
これでは、社長が財務という現実と向き合うことができません。
陽明学の「知行合一」から見れば、これは典型的な「知識と行動の分離」状態です。
山田方谷や二宮尊徳が藩政改革で最初に行ったのも、まさに「財務の一元管理」でした。
現状を正確に把握せずして、改善策など立てられないからです。
さらに現実的な問題として、コロナ以降、多くの銀行で「口座維持手数料」の導入が進んでいます。
これは単なるコスト増加ではありません。
市場が「無駄な口座を持つな」という警告を発しているのです。
会社のお金をキチンと管理するためにも、通帳は必要最低限の数にしましょう。
具体的には:
これ以上は、明確な事業上の必要性がない限り不要です。
口座整理は、単なる事務手続きではありません。
社長が財務という現実と正面から向き合い、「なんとかなるだろう」思考から脱却
するための第一歩なのです。
渋沢栄一の「論語とそろばん」も、まずは「そろばん(財務)」を正確に把握する
ことから始まります。
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