コンサルの現場では、事業計画書の作成に力を入れてコンサルティング
をしています。
なぜ、事業計画なのか?ということはまた別の機会で述べるとして、多く
の社長にとって事業計画の作成は、かなり難しいようです。
では、なぜ、事業計画書をつくることが難しいのか?というと、勿論理由
は様々ありますが、どんなにアドバイスしても作れない人にはある共通点
があります。
それが、事業計画書を作れないワケになっています。
それが何かというと、「言葉が大きすぎる」ということです。
「大きすぎる」というのでは少し分りにくいので説明すると、
概念として抽象的過ぎてそれだけでは計画の指針にならないということ
です。
例を挙げて説明します。
例えば、売上を上げる施策としてなにをするか?という具体策に対して、
書けない社長は「営業マンの育成をする」とだけ書きます。
これがダメということではありません。
営業マンを育成するでは、どういうことなのかが社長以外にはわからない
のです。
なので、私は様々角度から質問をして具体化を図ります。
「今いる人ですか?新しい人を採用するのですか?」
「いつから、いつまでですか?」
「どのようなスキルが必要なのですか?」
「そのスキルに対してどの程度、定量的、定性的に不足している
のですか?」
「そのように考える根拠はなんですか?」
「それはクライアントから指摘があったのですが?」
「どうやってスキルアップするのですか?」
「いくらぐらいをかけるのですか?」
・・・・などなど、質問を重ねていきます。
大きい言葉を好んで使う社長は、このような質問にたいしてほとんど
答えることができないわけです。
つまり、イメージが漠然としすぎなのです。
だから、計画に落とそうにも他の部分との連動ないし一貫性をとること
ができないのです。
結局、計画書が単なるスローガンの羅列に終わってしまうのです。
なので、大きい言葉でもいいのですが、それを書いた後に、「だから
何?」というのを3回ぐらい繰り返すと言葉にリアリティーが出てき
ます。
是非経営計画を書く際に参考にしてみてください。