最近月に10社以上に対してコンサルティングをしていると
良く感じることがあります。
「日本の中小企業は生産性が低い」と巷では言われています。
前首相の菅総理の際には、顧問的な役割をしている外国人が
「生産性が低いのは数が多すぎる」と言っていたことを覚え
ている方も多いと思います。
もちろん、そのことを否定するつもりはありません。
しかし、コンサルティングを提供していてもっと根本的な問
題がある気がしています。
それが何かといいますと、
「社長がお金の流れが分かっていない」ということです。
例えば、売上の話を取ってみても、
どうやって売上を上げるかをお金の面からスムーズに答える
ことができる社長はいません。
嘘だと思うかもしれませんが本当のことです。
また、売上が上がったとき、または下がったとき会社のお金
が同時にどう変わるか?を認識している社長はもっといません。
とすれば、コロナ禍で売上が減少して赤字になったとしても
何を優先順位として戦略・戦術を立ててよいのか分からないのも
当然ということになります。
打つ手打つ手が場当たり的になりますから。
何が言いたいのかといいますと、社長になるなら「簿記」ぐらい
知っておこう、ということです。
簿記の資格を取ることが重要なのではありません。
取引について仕訳が瞬時にできることが重要なのではありません。
重要なのは、取引ないし行動が会社の「お金」にどのような影響
を与えるのか?ということが分かるということです。
それが経営のことが分かるようになる「はじめの一歩」です。