コンサルティングの初めの段階によくする質問があります。
それが何かといいますと、
「社長、御社の資金繰りが悪くなった本質的な原因は何だと
思いますか?」
というものです。
9割ぐらいの社長が、こう答えます。
「売上が下がったからです」
確かに、売上が下がったことで赤字になった、少なくとも利益
が減少したので、資金繰りが悪くなったとことは否定するつも
りはありません。
ただ、殆どの会社において、売上減少が資金繰りが悪くなった
本質的な原因ではありません。
すでに資金繰りが悪くなる本質的な原因があって、その後で
売上減少がそれを明らかにしたただけにすぎません。
売上減少がそれをあぶり出しただけなのです。
この点においても、「売上が減少したことをどうでもいい」
などと言いたい訳ではありません。
言いたいことは、売上が減少したことは結果であって「原因
ではない」ということです。
繰り返しになりますが、殆どの場合原因は他にあります。
その原因を明らかにして改善しない限り、いくら売上を上げ
るようが資金繰りはちっとも楽になりません。
そして、資金繰りが悪くなる原因は4つしかありません。
その資金繰りが悪くなる原因を一つ一つ次回から書いていこう
と思います。