今回も「利益」について書いていきます。
ところで、結局のところ「利益」ってなんでしょうか?
なんでしょうか?と言われても、答え難いですよね。
よく言われるのが、
利益=売上ー経費
ということですよ。
ただ、この計算を「利益」だ!と思っていると大きな
落とし穴があります。
多分、あなたも決算書を税理士さんから頂いたことに、
会社のお金が増えていないなあ・・・
損益計算書の利益に書いてある数字ほどお金が残っていないなぁ・・・
と感じていると思います。
その感覚の方が正しくて、決算書に載っている「利益」
には大きな前提があるからです。
それは何かといいますと、
税金を計算する基準で「利益」は計算されている。
ということです。
つまり、実際多くの人が思いがちな、
「利益」=「お金が増えた額」
というものではなく、
税金を計算する上で、税務基準というモノに従って計算された
結果に過ぎない
のです。
もっと誤解を恐れず単純化してしまえば、決算書の利益は
架空のモノということができるでしょう。
勘違いして欲しくないのですが、だから決算書には意味がない
とか、決算書を作る税理士さんが悪いんだ。なんてことを
言いたいのではありません。
税理士さんが書類を作る目的は、税金を計算するためのもので
あって、会社経営をするためではない、ことを社長が知った上で、
どうするか。
ということが大切なことなのです。
「利益」というものはいい響きですが、中々取り扱いが難しい
ものということが伝わったら良いと思います。