財務コンサルタントの長瀬 好征です。
さて、今回は営業利益の話をします。
営業利益は、次のように計算されますね。
営業利益=売上総利益 ー 販売費及び一般管理費
一言で説明するとどのようなものですか?というと。
本業での利益ということになります。
社長に質問した場合には、そのように答えてくだ
さる方もまあまあいます。
まあ、会計的にはそうなのですが、実際の現場で
コンサルティングをするときには、もう一歩踏み
込んで質問をします。
「本業の利益っておしゃいましたが、だからどう
いうことを意味するのですか?」
この質問をすると、
社長の顔が
「??? ((+_+))」
というようになります。
勿論いじめているわけではないですよ。
聞きたいのは、社長が営業利益についてどれだけ
実感があるのか?ということが知りたいからです。
「本業の利益」というだけでは何の実感もあり
ませんよね。
ただ、定義を言っているだけですから。
例えば、
営業利益を、
本業が効果的に運営できているのか?
という「判断指標」として使っているのか?
営業利益を、融資の観点からみているのか?
その融資の観点というのも、
格付 or 融資の前提 or 金融調整なのか?
という観点からでは考え方が変わります。
なので、単に営業利益といっても、営業利益が
増えればいいというのではなく、
どのような観点からみているのか?
そして、それに基づいて自社をどのような状態
であると感じているのか?
というように
経営に活かして使っているかが大切なのです。