新規融資困難時代の資金調達戦略5つのポイント:コロナ融資後に求められる中小企業の対応

2022.01.11

📅 最終更新:2025年7月13日

※ 最新の金融環境と中小企業の実情を踏まえ、内容を全面的に見直し・更新いたしました

「新規融資が通らない」という相談が急増中

コロナ融資時代の終焉と共に、中小企業の資金調達環境は一変しました

新規融資困難時代の資金調達戦略5つのポイント:コロナ融資後に求められる中小企業の対応


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🎯 なぜ今、新規融資が困難なのか?

「どうやったら、新規融資を借りることができますか?」—この質問が、私のもとに寄せられる相談の中で急増しています。1年前には全く聞かれなかった質問です。

当時はコロナ融資を無計画に借りられるだけ借りて、返済が進まず、特に何も考えずに据え置きをしていた企業が大多数でした。その結果、コロナが明けてビジネスが動いた時に、新規融資を受けられないという状況になっています。

2022年1月から信用保証協会の保証状況を見ると、この傾向がより明確になっています。特に注目すべきは、2023年1月から開始されたコロナ借換保証制度の利用実績です。

📊 コロナ借換保証の実態(2024年最新データ)

  • 承諾実績:約16万2,563件、4兆720億円(2023年1月〜2024年3月)
  • 借換率:ゼロゼロ融資約234万件に対し、わずか約7%の利用率
  • 制度終了:2024年6月末で申込受付終了(石川県の一部地域を除く)

この数字が示すのは、返済が進んでいない会社ほど借りられないという状況が続いているということです。

コロナ融資が開始された頃から、私は一貫してお伝えしてきました。「できるだけ借りることを考えるのではなく、資金繰りを見ながら、どうしても必要ならば借入をする、という方針でないと後で困りますよ」と。

しかし、ほとんどの社長は「借りれるときに借りた方がいい」「今は安い金利なのだから借りないと損」とばかりに、無計画に借入を実行されました。決めるのは社長であり、コンサルタントはアドバイザーなので、そのこと自体は構わないのですが、2022年1月以降の信用保証協会の保証状況を見ると、案の定、返済実績のない会社ほど新規融資が困難になっているという状況が浮き彫りになっています。

❌ 2022年1月以降に明らかになった融資環境の変化

  • コロナ融資の返済開始:2023年7月〜2024年4月に民間ゼロゼロ融資の返済が集中
  • コロナ借換保証の限定的活用:234万件の融資に対し、借換利用はわずか16万件(約7%)
  • 審査基準の厳格化:返済実績と経営行動計画書の提出が必須となった
  • 制度の段階的終了:2024年6月末でコロナ借換保証が原則終了

特に重要なのは、返済が進んでいない会社ほど、新たな融資を受けにくくなっているという現実です。

2024年以降の新規融資環境:データが示す厳しい現実

現在の融資環境を理解するためには、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の原則に従って、まず現状を正確に把握することが重要です。

コロナ借換保証の承諾実績は162,563件、4兆720億円です(2023年1月10日~2024年3月22日)。ゼロゼロ融資の融資実績は約234万件以上といわれているため、ゼロゼロ融資からコロナ借換保証への借換率は最大で約7%と試算されています。

この数字は何を意味するのでしょうか。つまり、93%の会社がコロナ借換保証を利用できていない、あるいは利用する必要がない状況にあるということです。

コロナ支援制度終了後の新規融資の新たな現実

💡 2024年7月以降の融資環境変化

コロナ借換保証が2024年6月末で原則終了し、7月以降は支援水準をコロナ前に戻す方針が示されています。つまり、従来の「とりあえず借りられるだけ借りる」という発想では、もはや融資を受けることは困難になったということです。

金融庁の方針でも明確に示されているように、「それぞれの事業者の現下の決算状況・借入状況や条件変更の有無等のみで機械的・硬直的に判断せず」と記載されていますが、実際には返済実績のない会社への融資審査は格段に厳しくなっています。

中小企業がすべきこと

✅ 2024年以降に求められる融資戦略

コロナ借換保証の事例から学ぶべき、新しい融資獲得の条件:

  1. 経営行動計画書の作成 – 現状認識、財務分析、具体的なアクションプランの策定
  2. 金融機関との継続的対話 – 単発の融資申込みではなく、継続的な経営支援関係の構築
  3. 返済実績の重視 – 既存借入の確実な返済実績が新規融資の前提条件
  4. 事業計画の精緻化 – 融資の必要性と効果を数値で明確に示せる計画書作成

新規融資獲得のための現実的戦略

コロナ借換保証制度の利用実績から見えてくるのは、経営行動計画書の作成と金融機関による継続的な伴走支援が資金調達の前提条件となったことです。つまり、金融機関は「お金を貸す」だけでなく、「会社経営をサポートする」姿勢を明確に求めるようになったのです。

新規融資に向けた具体的対応策

📊 財務体質の強化

まずは自社の財務状況を客観的に分析し、返済能力を向上させるための具体的な施策を実行することが必要です。これは単なる数字の改善ではなく、事業の根本的な収益性向上を目指すものでなければなりません。

🤝 金融機関との戦略的コミュニケーション

新規融資を検討する際は、金融機関との信頼関係構築が何より重要です。定期的な業績報告、将来計画の共有、そして誠実な対話を通じて、長期的なパートナーシップを築くことが融資成功の鍵となります。

⚠️ 2024年以降に絶対避けるべき行動

  • 返済実績を軽視した無計画な融資申請
  • 経営行動計画書なしでの借換申込み
  • 金融機関との対話を怠った一方的な融資依頼
  • コロナ前の感覚での「とりあえず借りられるだけ」という発想

特に重要なのは、コロナ借換保証制度の終了により、従来の支援的融資環境が根本的に変わったことを認識することです。

長期的視点での財務戦略

新規融資の問題は、単なる資金調達の技術的な課題ではありません。これは、会社の持続的成長と社会貢献を見据えた、根本的な会社経営改革の機会でもあります。

渋沢栄一の「論語とそろばん」の精神に学ぶように、道徳的な経営と経済的な成功を両立させることが、困難な時代を乗り越える真の力となります。

🌸 収益満開経営への道筋

新規融資が困難な今こそ、会社の真の実力が試される時代です。表面的な資金調達テクニックではなく、会社価値の本質的向上を通じて、金融機関からの信頼を獲得し、持続可能な成長を実現しましょう。

「和魂洋才」の精神で、日本古来の商人道と現代の財務理論を融合させた会社経営を実践することが、失われた30年を終わらせ、2200年の日本に繁栄を残すための第一歩となるのです。