収益満開経営の長瀬好征です。
最終更新日:2025年7月27日
コンサルティングの初回面談で、私がほぼ必ず投げかける質問があります。
「社長、御社の資金繰りが悪くなった本質的な原因は何だと思いますか?」
30社以上の社長にこの質問をしてきた結果、資金繰り改善の現場で興味深いパターンが見えてきました。多くの経営者が資金繰りの真の原因を見誤っているのです。
9割以上の社長が、資金繰りについて迷いなくこう答えます。
「売上が下がったからです」
この答えを聞く度に、私は「やはりそうか」と感じるのです。
なぜなら、売上減少を原因だと考えている限り、資金繰りの根本的な改善は不可能だからです。
あなたの会社の資金繰りはいかがでしょうか?
もし資金繰りでお悩みなら、その原因をどう分析されていますか?
確かに、売上が下がったことで赤字になった、少なくとも利益が減少したので、キャッシュフローが悪くなったことは事実です。
しかし、30社以上の現場で気づいたのは、売上減少は「結果」であって「原因」ではないということでした。
殆どの会社において、すでに資金繰りが悪くなる本質的な原因があって、その後で売上減少がそれを明らかにしただけなのです。
言い換えれば、売上減少は資金繰り問題を「あぶり出し」する役割を果たしたに過ぎません。
ここで少し、あなたの会社の資金管理について考えてみてください。
質問1:売上が好調だった時期の資金繰りを思い出してください
質問2:売上減少が始まる前の資金繰り状況は?
もしこれらの質問に「そうだった」と思い当たることがあるなら、売上減少は単なる「きっかけ」だったと考えられます。真の資金繰り改善には、もっと深い分析が必要です。
30社以上の現場経験から、資金繰りが悪くなる本質的な原因は4つしかないことが分かりました。資金繰り改善を成功させるには、この4つの理解が不可欠です。
売掛金と在庫の増加スピードが、買掛金の増加スピードを上回っている状態。資金繰り悪化の最も一般的な原因です。
売上増加に対して過大または時期尚早な設備投資。キャッシュフロー計画との不整合が問題となります。
売上変動に対応できない固定費比率の高さ。資金繰り悪化時の調整が困難になります。
借入金の返済計画と事業計画の不整合。長期的な資金繰り改善を阻害する要因です。
ここで重要なのは、どれが最優先の改善課題かを見極めることです。効果的な資金繰り改善には戦略的な優先順位付けが不可欠です。
たとえば:
限られた時間と資源で最大の効果を得るために、あなたの会社の資金繰り改善は何から手をつけるべきでしょうか?
30社の経験を通じて見えてきた、効果的な資金繰り改善の優先順位の決め方があります。
ステップ1:現状の数値把握
「感覚」ではなく「数字」で現状の資金繰りを把握する
ステップ2:改善効果の試算
各改善策の効果を金額ベースで試算する
ステップ3:実行難易度の評価
「すぐできること」と「時間がかかること」を分ける
ステップ4:クイックウィンの選択
「効果が大きく、実行が簡単」なものから始める
デシ・レッパーの動機づけ研究によると、「自己決定による行動は外的指示による行動よりも継続率が圧倒的に高い」ことが科学的に証明されています。
また、二宮尊徳も『積小為大』(小さなことの積み重ねが大きな成果を生む)と説いています。資金繰り改善も同様の原理が働きます。
つまり、完璧を目指さず、自分で選んだことから始めることが成功の秘訣なのです。
ここまで読んでいただいて、あなたの会社の資金繰り課題が少し見えてきたでしょうか?
最後の質問です:
小さな一歩でも、確実に会社の資金繰りは変わります。
「売上が下がったから」という表面的な分析から脱却し、本質的な原因に向き合うことで、あなたの会社の資金繰りは必ず改善できます。資金管理の基本を理解し、キャッシュフロー改善に取り組むことが成功への第一歩です。
このような本質的な課題の発見から改善まで、社長の自立的な成長を支援する「収益満開経営」では、初回相談を実施しています。
初回相談の内容:
次回は、4つの原因を一つずつ詳しく分析し、具体的な資金繰り改善策を解説していきます。
合同会社エバーグリーン経営研究所 長瀬好征
「和魂洋才」による収益満開経営で、失われた30年を終わらせ、2200年の日本に繁栄を残す
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