あなたの会社が銀行からどのぐらい借入可能なのかは申込前から決まっている。

2023.10.26

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銀行借入についての基本的な考え方

多くの社長が借入について気になっています。

しかし、会社が銀行から借入できる、これが複数行

入っているにせよ、最大値は借り入れ申込時には

決まってます。

殆どの銀行で運転資金のみで月商の4か月程度を限度と

考えています。

運転資金での借入をそれ以上するのは不可能とは言え

ませんが、かなり難しいと言えます。

 

コロナ特別貸付が社長の考えをゆがめている

 

コロナ禍以前からですが、面談時によく聞かれること

があります。

具体的に言うと、

「うちはあとどれくらい借りることができるのか?」

です。

 

最近、特に気になってることがあります。

それは、特異な具体例を過度に自社でも出来るのではないか?

ということです。

逆に、具体的でない一般論を自社に当てはめるということです。

 

分かりやすく言うと
「自分の知っている会社は○○でも借りれた」という話です。

しかし、会社の業種も違えば、会社の規模も違う訳です。他の

会社が借りることが出来たこととあなたの会社が借りることが

できることになんの関係性もありません。

 

特に、コロナ特別貸付によって、赤字や債務超過の会社でも

借りられたことが大きく悪影響しています。

 

融資に枠はない

よくある誤解として、「融資に枠がある」という話があります。
このことは、書き始めると長くなるので、また別の機会
にしますが、融資に枠はありません。

社長が思っているようにはという意味で。

銀行はどういう観点からお金を貸しているのか?

銀行は貸したものは絶対に返してもらう、と考えています。
返せないような額まで融資することはない訳です。

目安というのを限度に行っているのかということです。

殆どの銀行で運転資金のみで月商の4か月程度を限度と
考えています。

運転資金が4ケ月を超えていると、そのままでは返済は

ほぼ不可能になります。

なので、月商1000万円の会社が借りられる限度は4000万円

ぐらいになるわけです。

もちろん、これは残高ではなく新規の借入申込額も
含めてということです。

ただ、コロナ特別貸付、特に2020年3月~7月ぐらい迄
の融資、は兎に角貸すことが政策になっていたので、
月商6か月を超えても融資を出しているケースがあり
ました。

ということは、現時点で業況が回復せずに、かつ借入
の返済が進んでいない会社は、既に4ケ月を超えている
ので、借入申込をしても断られるということになる
訳です。

銀行融資に関するまとめ

運転資金で借りることができる最大額は月商の4か月

程度です。

前にも言いましたが、コロナ特別貸付は異常事態へ
の対応だった。
これが何時でも適用されるということはないのです。

既に、コロナは5類になり、平常時に戻っています。

なので、まずは御社の借入が運転資金で月商の何倍

になっているのか?というのを決算書で計算して

見てください。

 

 

About Post Author

NAGASE YOSHIYUKI

財務コンサルタント。 ビジョン「1000年繁栄し続ける企業への変容するようサポートする」 ミッション「ご縁をいただいた会社、社長、従業員の成長、発展、成功、繁栄への道を共に歩む社外の一番のパートナー」
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