多くの社長が借入について気になっています。
しかし、会社が銀行から借入できる、これが複数行
入っているにせよ、最大値は借り入れ申込時には
決まってます。
殆どの銀行で運転資金のみで月商の4か月程度を限度と
考えています。
運転資金での借入をそれ以上するのは不可能とは言え
ませんが、かなり難しいと言えます。
コロナ禍以前からですが、面談時によく聞かれること
があります。
具体的に言うと、
「うちはあとどれくらい借りることができるのか?」
です。
最近、特に気になってることがあります。
それは、特異な具体例を過度に自社でも出来るのではないか?
ということです。
逆に、具体的でない一般論を自社に当てはめるということです。
分かりやすく言うと
「自分の知っている会社は○○でも借りれた」という話です。
しかし、会社の業種も違えば、会社の規模も違う訳です。他の
会社が借りることが出来たこととあなたの会社が借りることが
できることになんの関係性もありません。
特に、コロナ特別貸付によって、赤字や債務超過の会社でも
借りられたことが大きく悪影響しています。
よくある誤解として、「融資に枠がある」という話があります。
このことは、書き始めると長くなるので、また別の機会
にしますが、融資に枠はありません。
社長が思っているようにはという意味で。
銀行は貸したものは絶対に返してもらう、と考えています。
返せないような額まで融資することはない訳です。
目安というのを限度に行っているのかということです。
殆どの銀行で運転資金のみで月商の4か月程度を限度と
考えています。
運転資金が4ケ月を超えていると、そのままでは返済は
ほぼ不可能になります。
なので、月商1000万円の会社が借りられる限度は4000万円
ぐらいになるわけです。
もちろん、これは残高ではなく新規の借入申込額も
含めてということです。
ただ、コロナ特別貸付、特に2020年3月~7月ぐらい迄
の融資、は兎に角貸すことが政策になっていたので、
月商6か月を超えても融資を出しているケースがあり
ました。
ということは、現時点で業況が回復せずに、かつ借入
の返済が進んでいない会社は、既に4ケ月を超えている
ので、借入申込をしても断られるということになる
訳です。
運転資金で借りることができる最大額は月商の4か月
程度です。
前にも言いましたが、コロナ特別貸付は異常事態へ
の対応だった。
これが何時でも適用されるということはないのです。
既に、コロナは5類になり、平常時に戻っています。
なので、まずは御社の借入が運転資金で月商の何倍
になっているのか?というのを決算書で計算して
見てください。