エバーグリーン経営研究所
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資金繰り改善76の実践手法一覧|自社の課題から選ぶ5つのカテゴリー

資金繰り改善の手法シリーズ全76回を、入金・在庫・支出・資金調達・事業と仕組みの5カテゴリーに整理した索引です。回収日数・在庫日数・支払日数で自社の課題を確かめ、効く手法を2〜3個選ぶ方法を解説します。 📅 更新日:2026年10月8日

経営コンサルタント 長瀬好征資金繰り改善【完全ガイド】

資金繰り改善76の実践手法一覧|自社の課題から選ぶ5つのカテゴリー

「資金繰り改善の手法」シリーズ全76回を、課題別に引ける索引
🗓️ 公開日:2026年1月1日|更新日:2026年10月8日

「資金繰りを良くしたい。でも、何から手をつければいいのか分からない」

資金繰りが苦しくなると、多くの社長はまず「売掛金を早く回収しよう」「経費を削ろう」と考えます。間違いではありません。しかし、資金繰りが苦しくなる原因は会社によって違います。在庫に寝ているお金が原因の会社が売掛金ばかり追いかけても、手元の資金はなかなか増えません。

結論から申し上げます。資金繰り改善は、手法の数ではなく「自社の原因に合った手法を、2〜3個選んで実行すること」で決まります。この記事は、「資金繰り改善の手法」シリーズ全76回を5つのカテゴリーに整理した索引です。自社の課題に合うところから読んでください。

収益満開経営の長瀬好征です。財務を軸とした経営コンサルタントとして、30社以上の資金繰り改善を支援してきました。2024年5月から、資金繰りを改善する手法を一つずつ記事にしてきたのが「資金繰り改善の手法」シリーズです。76回分の手法が揃ったいま、「自分の会社にはどれが合うのか」を探しやすいよう、この記事にまとめました。

  • 手法を選ぶための考え方(効果×実行しやすさ)
  • 自社がどのカテゴリーから始めるべきかを見分ける3つの数字
  • 5つのカテゴリー別・全76手法の一覧(各記事へのリンクつき)
  • 選んだ手法を実行する順番

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📋 目次

資金繰り改善の手法は、どう選べばよいのか?

「自社の資金繰りが苦しい原因はどこにあるか」を先に確かめ、その原因に効く手法の中から、「効果が大きく、実行しやすいもの」を2〜3個選びます。万能の手法はありません。同じ「入金を早める」手法でも、売掛金の少ない現金商売の会社にはほとんど効果がないからです。

手法は、「期待できる効果」と「実行しやすさ」の2つの軸で比べると選びやすくなります。

実行しやすさ \ 効果効果:大効果:小
易しい
(社内の決定だけでできる)
最優先——まず着手するすぐ実行し、習慣にする
難しい
(取引先との交渉・仕組みづくりが必要)
計画的に取り組む——期限と責任者を決める後回しにする
資金繰り改善施策の優先順位マトリクス:効果と実行容易性の2軸で評価し、最優先・次優先・継続改善・見送りの4つのエリアに分類

効果×実行しやすさで優先順位を決める。まず「効果が大きく、実行しやすい」施策から着手します。

資金繰り改善の全体の進め方(5つのステップ)は、シリーズのメイン記事でまとめています。この記事は、その中で「どの手法を選ぶか」を引くための索引です。

資金繰り改善の全体の進め方は、メイン記事をご覧ください。
📖 資金繰り改善の完全ガイド|中小企業が成果につなげる5ステップと76の実践手法 →

自社がどのカテゴリーから始めるべきかは、何で分かるのか?

売掛金の回収日数、在庫日数、買掛金の支払日数——この3つの数字で分かります。どれも試算表と電卓で計算できます。

数字計算式長い(大きい)ときに見るカテゴリー
売掛金の回収日数売掛金残高÷月商×30①入金を早める
在庫日数在庫÷月の売上原価×30②在庫を減らす
買掛金の支払日数買掛金残高÷月の仕入額×30短いときは③支出を見直す

3つの数字に問題が見当たらないのに資金が苦しい場合は、利益そのものが足りないか、借入の返済が重すぎるか、事業の構成に原因があることが多くなります。その場合は、④の資金調達と金融機関との付き合い方、⑤の事業と管理の仕組みを見ます。

大切なのは、一度計算して終わりにせず、前の月・前の年と比べることです。日数が延びている項目が、いま手を打つべき場所です。

利益は出ているのに資金が苦しくなる仕組みは、こちらで解説しています。
📖 黒字なのに資金繰りが苦しい根本原因|経常運転資金の仕組みと3つの改善ステップ →

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①入金を早める(売掛金・回収)には、どんな手法があるのか?

16の手法があります。売上が現金になるまでの時間を縮め、回収できないリスクを減らす手法です。売掛金の回収日数が長い会社、得意先が多いBtoBの会社が最初に見るべきカテゴリーです。

回手法(記事)こんなときに
その1売上債権の早期回収売掛金の残高が膨らんでいる
その27前受金の活用受注から入金までが長い
その31小口債権の回収強化少額の未回収がたまっている
その32請求書の早期発行請求が締め後に遅れる
その34与信管理の基礎新規の取引先が増えている
その42顧客選別の5段階手間のわりに儲からない顧客がいる
その44入金までの期間短縮請求から入金までが長い
その51滞留債権の処理回収の遅れた売掛金がある
その52未回収債権が示す経営の警告サイン未回収が繰り返し起きる
その54売掛金が回収できないときの見えない損失回収不能の影響を知りたい
その55与信管理が機能しない原因与信ルールが守られない
その56営業評価の見直しで回収を改善営業が売上だけを追っている
その57回収の責任体制づくり回収の責任者が決まっていない
その59取引先関係の問題構造特定の取引先に依存している
その73電子決済で入金を早める現金・振込の回収に時間がかかる
その74手形が減らない理由手形での取引が残っている

②在庫を減らす・在庫の価値を守るには、どんな手法があるのか?

6の手法があります。倉庫に寝ているお金を減らし、在庫の価値が失われるのを防ぐ手法です。製造業・卸売業・小売業で、在庫日数が長い会社が対象です。

回手法(記事)こんなときに
その2在庫圧縮の7つの手法と実行段取り在庫が多いと分かっているのに減らない
その33棚卸の重要性と効果棚卸を年1回しかしていない
その35在庫ロスの削減帳簿と実物の在庫がずれる
その36勘に頼った在庫管理の危険性在庫を感覚で管理している
その37棚卸資産圧縮の優先順位どの在庫から減らすか迷う
その38月次棚卸のやり方毎月の在庫を把握したい

③支出を見直す(仕入・経費・投資)には、どんな手法があるのか?

14の手法があります。出ていくお金の時期と額を見直す手法です。支払条件の見直しは取引先との信頼関係が前提になるため、一方的な要求にならないよう注意が必要です。

回手法(記事)こんなときに
その3固定費の適正化売上が落ちると赤字になりやすい
その4設備投資の見直し大きな投資を控えている
その5リース契約の見直しリースの支払いが重い
その12買掛金の支払延長交渉仕入の支払いが先に来る
その15経費削減の6つの原則経費が少しずつ増えている
その22アウトソーシングの活用固定費を変動費に変えたい
その26支払サイトの見直し支払条件が取引先ごとにばらばら
その28支払い条件の統一支払日がばらばらで管理しにくい
その40仕入れと資金管理の基本仕入れのたびにお金が減る
その41取引条件の定期見直し条件を何年も見直していない
その50賞与支給時期の見直し賞与月に資金が苦しくなる
その65無駄な投資の見直し効果の見えない支出がある
その66投資判断の手法(回収期間法・IRR)投資の良し悪しを数字で判断したい
その68仕入先への前払いの見直し仕入れで前払いをしている

④資金を調達する・金融機関と付き合うには、どんな手法があるのか?

18の手法があります。借入・増資・資産の現金化・補助金など、外からお金を入れる、または資産をお金に戻す手法です。調達は時間を買う手段であり、①〜③と⑤の改善と組み合わせて初めて根本的な解決になります。

回手法(記事)こんなときに
その6借入金のリスケジュール交渉返済が資金繰りを圧迫している
その8クレジットラインの設定急な資金需要に備えたい
その9コミットメントラインの実力と落とし穴融資枠の契約を検討している
その10ファクタリングの使い方売掛金を早く現金化したい
その11請求書買取の活用請求書を担保に資金を得たい
その16増資による資金調達自己資本を厚くしたい
その17社債による資金調達銀行借入以外の調達を考えたい
その23ベンチャーキャピタルからの資金調達成長投資の資金が必要
その24銀行借入の交渉銀行との交渉が苦手
その30借入の早期返済の判断繰上返済を迷っている
その39融資では根本解決にならない理由借入でしのいでいる
その48補助金立替払いのリスク補助金の申請を考えている
その49事業再構築補助金の失敗パターン補助金で大きな投資をした
その67定期預金の活用金融機関との付き合い方を考えたい
その69金融機関の選び方と本当の金利借入コストを下げたい
その72クレジットラインとコミットメントラインの比較融資枠の種類を比べたい
その75補助金の正しい活用法補助金を使うべきか迷っている
その76資産売却でバランスシートを圧縮資産が多く資金が寝ている

⑤事業と管理の仕組みを変えるには、どんな手法があるのか?

22の手法があります。価格・商品・事業の構成や、資金を管理する仕組みそのものを変える手法です。時間はかかりますが、資金繰りの悪化を繰り返さない体質をつくります。

回手法(記事)こんなときに
その7営業キャッシュフローの改善利益は出ているのにお金が増えない
その13余剰資産の売却使っていない資産がある
その14事業の選択と集中事業や商品が多すぎる
その18不採算部門の撤退判断赤字の部門・事業がある
その19値上げの考え方粗利が薄くなっている
その20サブスクリプションの導入売上が月ごとに大きくぶれる
その21ビジネスモデルの変革今のやり方では限界を感じる
その25キャッシュマネジメントの実践口座や資金が分散している
その29資金繰り予測の精度を上げる月末残高だけで見ている
その43大口注文の判断大口注文を受けるか迷っている
その45業務プロセスの効率化事務作業で入金や請求が遅れる
その46商品の絞り込み商品数が多く在庫が重い
その47販路拡大と資金繰り新しい販路を検討している
その53資金繰り悪循環からの脱出借りては返すを繰り返している
その58財務指標の読み方決算書の数字を判断に使いたい
その60資金不足を経営改善の機会にする今まさに資金が苦しい
その61会計の数字と実態の違い試算表と実感が合わない
その62実践的な資金管理の仕組み資金管理を仕組みにしたい
その63資金繰り改善のアクションプラン何から手をつけるか決めたい
その64資金繰り表をつくる資金繰り表がない
その70プロジェクト別の資金管理案件ごとのお金の動きが見えない
その71ダイナミックプライシング時期によって需要が大きく変わる

選んだ手法は、どの順番で実行すればよいのか?

「今日中に現状の数字を出す」「明日までに手法を3つに絞る」「今週中に1つ目を始める」の順番です。欲張って10個選んでも、結局どれも実行されません。

ステップ1:現状の数字を出す(今日中に)

売掛金の回収日数・在庫日数・買掛金の支払日数を計算し、前年と比べます。計算できない数字があれば、まず資金繰り表と月次の試算表を整えるところから始めます(その64・その29)。

ステップ2:手法を3つに絞る(明日までに)

日数が延びている項目のカテゴリーから、「効果が大きく、実行しやすい」ものを選びます。1か月以内に着手できるものに限ります。

ステップ3:1つ目を始める(今週中に)

3つのうち最も実行しやすいものを、担当者と期限を決めて始めます。効果は翌月の試算表と資金繰り表で確かめます。

資金繰り改善の3ステップ実行フロー:ステップ1現状把握(今日中)、ステップ2施策選択(明日まで)、ステップ3実行開始(今週中)

今日から始める3ステップ。完璧を目指さず、小さく始めることが続けるこつです。

二宮尊徳は「積小為大」——小さなことを積み重ねて大きなことを成す——と説きました。資金繰り改善も同じです。一度に会社を変えようとせず、選んだ一つの手法を確実に実行し、翌月の数字で確かめる。その繰り返しが、資金繰りの悪化を繰り返さない会社をつくります。

📝 まとめ:76の中から、自社の3つを選ぶ

資金繰り改善に万能の手法はありません。売掛金の回収日数・在庫日数・買掛金の支払日数で原因の場所を確かめ、①入金を早める、②在庫を減らす、③支出を見直す、④資金を調達する、⑤事業と管理の仕組みを変える——の5つのカテゴリーから、効果が大きく実行しやすい手法を2〜3個選びます。

今すぐできる一歩:直近の試算表で、売掛金の回収日数(売掛金残高÷月商×30)と在庫日数を計算し、長いほうのカテゴリーの表から記事を1本読んでみてください。

❓ よくある質問

Q. 資金繰り改善の手法は、どれから始めればよいですか?

売掛金の回収日数・在庫日数・買掛金の支払日数を計算し、前年より延びている項目に効く手法から始めます。その中から、効果が大きく、社内の決定だけで実行できるものを2〜3個に絞るのが基本です。

Q. 76の手法は、どのように分類されていますか?

①入金を早める(16手法)、②在庫を減らす・在庫の価値を守る(6手法)、③支出を見直す(14手法)、④資金を調達する・金融機関と付き合う(18手法)、⑤事業と管理の仕組みを変える(22手法)の5つに分けています。

Q. 借入で資金繰りを改善するのはよくないのですか?

借入は時間を買う手段として有効です。ただし、資金繰りが苦しくなった原因(回収の遅れ、在庫の増加、利益不足など)が変わらなければ、また同じ状態に戻ります。調達と並行して、①〜③や⑤の改善に取り組むことが大切です。

Q. 自社の課題が分からない場合はどうすればよいですか?

まず資金繰り表と月次の試算表を整え、3つの日数を計算するところから始めます。数字が出せない項目があれば、それ自体が最初に取り組むべき課題です。シリーズの「資金繰り表をつくる」「資金繰り予測の精度を上げる」が出発点になります。

Q. いくつの手法を同時に進めればよいですか?

2〜3個までをお勧めします。多くの手法を同時に始めると、どれも中途半端になり、効果も確かめられません。1つ目を担当者と期限を決めて始め、翌月の数字で効果を確かめてから次に進みます。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の経営判断の推奨を目的とするものではありません。

※本稿は長瀬好征の実務経験をもとに、AIを構成・編集のパートナーとして活用し作成しました。

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経営コンサルタント 長瀬好征

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